columnコラム
高齢者ほど歯周病発症率が高くなるって本当ですか?
皆さん、こんにちは。
熊谷市江南中央の「うのずデンタルクリニック」です。
年齢を重ねるごとに、お口の健康管理はますます重要になっていきます。
特に高齢の方は、歯周病の発症率が上昇し、全身の健康にも深刻な影響を及ぼす可能性があります。
では、なぜ高齢の方ほど、歯周病のリスクが高まるのでしょうか?
加齢と歯周病
平成28年に実施された厚生労働省による歯科疾患実態調査では、15〜24歳で歯周病が進行している人は17.6%ですが、年齢を重ねるにつれてその割合も高まっています。
加齢とともに歯周病にかかる人の割合が高まるのは、歯ぐきの血行不良や、免疫力の低下、唾液の減少などが原因です。
歯周病が進行している人の割合が最も高いのは65〜74歳で、75歳以上は歯を失う人が多いので、その割合が減少していきます。
全身の健康への影響
歯周病は感染症で、お口の中だけではなく、全身の健康にも影響を及ぼすことが知られています。
たとえば、歯周病による炎症が全身の炎症を引き起こし、血管内膜に影響を与えることで動脈硬化や血栓形成のリスクが高まります。
これにより発症リスク増加の可能性があるのが、心臓病や脳卒中などです。
また、糖尿病の人は、歯周病にかかると、糖尿病の病状にも影響を与えることがわかっています。
歯周病による炎症は、インスリンの効果を妨げることがあり、血糖コントロールが困難になる場合があるので、双方の病状管理が大切です。
予防のために日々のケアと定期検診を
歯周病は気づかないうちに進行することが多いため、予防と治療を積極的に取り組む必要があります。
歯垢が蓄積されると、歯ぐきの炎症などが進行するので、適切なブラッシングやフロスの使用によって取り除き、きれいな状態を保ちましょう。
また、歯科検診を定期的に受けることは、早期発見・治療につながります。
お口の中の状態をさらに良好に保つために、プロの手による歯のクリーニングを受けることが大切です。
うのずデンタルクリニックでは、ブラッシング指導なども実施しておりますので、歯周病予防に関心のある方がお気軽にご相談ください。
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